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【神保町はたらく図鑑】三省堂書店の児玉さん その2

神保町全体を元気にするためのキーワードは、若者と女性

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そんな中、神保町に根付いてきた三省堂書店の児玉さんとしても、「町全体を元気にするためにはどうしたらいいのか」を特にここ5〜6年の間、考え続けていました。そこで「まず必要なことは、30〜50代の本を読み買いする世代だけではなくて、まず若い世代に本を読んでもらうこと、そして女性に本を買ってもらうことではないか」と思うようになったと言います。若者が本を読まなくなったと言われることがよくありますが、それだけでなく女性が雑誌や本を買うという行為も神保町ではあまり見かけないようなのです。
神保町にも女性向け雑誌や、本とグッズを掛け合わせて売っているような本屋さんもあります。けれど、「表参道や六本木でなら売れるだろうけど、神保町と言う町とのストーリー性を出せていないのでは」と、なかなか現実は難しいようです。
そこで、まず若者が日常的に本を読むための取り組みとして、三省堂書店では紙の本だけにこだわらず、BookLiveという電子書籍のオンラインストアと連動しLideoという電子書籍端末を手掛けています。でも正直・・電子書籍端末って私も買おうとしたことがあるんですけど、スマホやパソコンでも読めるし、買わなくてもいいかなってこれまで思ってました。違いもよく分からなかったですし。

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簡単に個々の違いを説明すると、専用端末の場合、目に優しい設計が施されていることも多く、軽量化で読みやすい大きさ、また充電も減りにくいというところがメリット。さらにLideoでは片手でページがめくれる分、満員電車でも読みやすいんですね。一方でそれ以外の端末の場合、カラーで解像度も高く、アプリをダウンロードすれば端末をわざわざ買わなくてもいいというところにメリットがあるようです。
これまで「積読」という、買ったものの読まずに机などに積んだままに置くということは読書好きの人にとっては当たり前のことでした。では、電子書籍ではそれが減って購買量が落ちたのか?と言ったら、実は答えはNOなんです。クレジットや携帯料金との合同決済等で気軽に買えてしまい、且つセールをやっていることもあるため、以前よりも気軽に本を購入する仕組みが出来た。そのため、デジタルでの「積読」が多くなって購買量も増える・・ということが起こっているようです。

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書籍に移行することで、若者のライフスタイルに合わせた読書を提案することができるようになった。それは分かるけれど、じゃあ町に根差したリアルな書店の価値ってどこにあるのでしょう。そんなことを、後半では児玉さんの人生を振り返ってもらいながら、考えてみたいと思います。

【ライター紹介】
ちさと
10〜20代女子対象のイベント企画サークルで活動して約5年。2年前からは広報担当としてブログも日々更新している。就職活動を目前にして「女子大生が働くことを身近に感じられるきっかけを作りたい」との思いから、スターバックスのアルバイト・保険営業マン・野菜ソムリエにインタビューを行う。1年前からは求人サイトでの見習いをスタート。「働き方」「インタビュー」「女子」「おじさん」が大好きな、都内の大学に通う4年生。
7月からEDITORY神保町にて、「女子大生から見た神保町の魅力と働き方」をテーマにインタビュー記事を担当。