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【インタビュー】入居者file No.1 大原ケイさん

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入居者file No.1 大原ケイ(おおはら・けい)さん プロフィール

ニューヨークと東京を往復する文芸エージェント。日本の著作品を欧米マーケットに売り込むべく孤軍奮闘中。最近ではアメリカの電子書籍事情ご意見番の役目も果たす。マインドは「大阪のオバサン」になりつつある自分がコワイ。でも実際に会うとそんなに怖くない。子なし・シングル四十路越え。オトコなんて一緒に美味しく酒が飲めてご飯が食べられればそれでよし。

入居のきっかけ:「江口さんのFBを通してだったと思います。(ボイジャーの仲俣さんを通して、面識はあった。)以前から帰国して出版社を回る時はいつもWiFiと座れる場所を探してノマドしていたので、これだ!と思い、申し込みました。」

http://oharakay.com/

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NY在住の文芸エージェントの大原ケイさん。
出版のことが全くわからない私、EDITORY マネージャー土井には、「文芸エージェント」という言葉も、本に関わることで世界を飛び回るお仕事スタイルも、全てが謎。(世界を飛び回る大原さんは、この記事があがる頃にはNYにいらっしゃいます。)

EDITORYに入居して下さった方のインタビュー第1弾は、そんな謎めいた大原さんから始まります。

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― そもそもなんですが、大原さんの文芸エージェントというお仕事って耳慣れない響きなのですが、実際にはどういうことをやられているんですか。

「実はエージェントっていうのは欧米ではごく当たり前な職業。どんな作家さんの作品でも、出版社はエージェントを通してしか企画や原稿を通して見ないというような感じになっているの。」

調べてみると、やはり日本には存在しない職業。しかし、私たちは気づかずにその恩恵を受けている。沢山のステキな童話集に経営者の名言集のようなビジネス本の数々。その裏方さんとしてエージェントさんは"ブックフェア"に出向き、ビックタイトルであれば版権を争うなどの動きをしているのだそう。

「エージェントの仕事の中でも私がやりたい、やってるっていうのは、日本の出版社から著者を紹介してもらって、日本の著者の方の作品を欧米マーケットに持ち込んでいくこと。」

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― 文芸エージェントになったきっかけは何だったんですか。

「元々、NYの大学でジャーナリズムを勉強していて、マスコミ系にいきたいというのはあった。日本の出版社のNY現地法人があって、"本"もマスコミだな、とポンと働き始めて、そのまま書籍、出版に流れて。そこのオフィスで気がついたらいつも、海外の人には"日本の文化はこうだから"、日本の人には"アメリカのやり方はこうだから"って両方の架け橋になって仕事をしていたの。翻訳したり、会議に出て通訳したり。その延長で、自然な流れとして今の状況に落ち着いたという感じ。」

大原さんは父親の仕事の関係で、幼い時から日本とアメリカを行き来されている。キャリアや目標を意識して進んでいったという訳ではなく、自分の能力を活かした結果、辿り着いた今のスタイル。まさに文芸エージェントは大原さんの天職!

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― 大原さんの中で、お仕事として海外のクライアントに紹介する基準ってどういったものなのでしょう。

「色々な方から"もっと手広くやって"って言われるんだけれども、日本語でも英語でも自分が面白さを分かって日頃読みつけている分野の作品。そうじゃないと自分が熱意を持ってアピールできない。」

アメリカの色々な出版会社の編集者さんの好みも理解しているからこそ生まれるマッチングの妙。それぞれに最もふさわしいパートナーを探し出す。大原さんに大切にアメリカに持ち込まれた書籍は幸せだなぁ。

― 日本に、神保町にまた戻ってきた時に、新しく会いたいのはどういった方ですか。

「出版は昔から机と電話さえあれば始められるビジネスだと言われてきたけれども、そういったことを踏まえると、出版社としては小さくても自分たちの出すコンテンツをなるべく世界に届けたいという方であれば是非お会いしてみたい。」

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他にも沢山の貴重なお話を聞かせてくれた大原さん。聞けば聞く程、タレントのマネージャーさんみたいだなと思った。作品や作家さんを愛情深く育んで紹介して、その才能が異文化の地で評価され開花する。なんてステキなお仕事なんだろう。

日本に戻ってきた際に是非またお話聞かせて下さい、大原さん。
そして大原さんに会いたい出版関係の皆さんも、是非お越し下さい。

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